気ままに日記もどき

爪楊枝さんに捧ぐ詩

ごめんなさい、爪楊枝さん。
今まで私は、あなたを軽んじていました。

弁当の、箸袋の片隅に入っているあなたを、取り出しもせずゴミ箱に捨てていた私。
スーパーの試食のソーセージを貰う時、それくらいでした、あなたを感じていたのは。

ごめんなさい、爪楊枝さん。
今まで私は、あなたを蔑んでいました。

定食屋で、どっかのおっさんがカツ丼を食べた後、他の客の目を憚りもせずにシーハシーハとやりだした時、おっさんの指に握られたあなたに、私は正視できず目をそらしたものでした。

ごめんなさい、爪楊枝さん。
今なら私は、そのおっさんの気持ちがよ~くわかります。
私ももう中年と呼ばれる年になり、歯茎もすっかり緩んでしまい、ちょっと繊維質の多い物を食べると、その隙間にひっかかる、ひっかかる・・・・。
私もあなたでシーハシーハ。

もし、唐揚の肉がひっかかっている時、目の前に三億円と1本の爪楊枝さんを置かれたら、
私は迷わずあなたを選ぶでしょう。

若い頃にはわからなかったことが、一つずつ見えてくる。
年を重ねるってこういうことなのね。
爪楊枝さん、あなたに教えられました。
いつまでもあなたとともに生きていきたい。
歯がある限り。

Posted by pico at 2003年12月22日 20:01 | コメント (0) | トラックバック (0) | Clip!!

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